Saturday, September 09, 2006

ハセツネ試走

木曜日に学会で発表してきました。
今年は神奈川大学。

ハーバーライトで横浜に降り立ち、ネットカフェでハセツネ試走の情報を得て、スーツを現地調達していざ発表。

無難にこなして旧知を深め、卒計展、作品展を鑑賞。会社の同期の作品が展示されており、ううむと感嘆の声を上げる。

今年は以上で早々に切り上げ、渋谷のアートスポーツへ。

さて、ここからが今回の遠征の本当の目的である、
ハセツネ試走の話なのです。

今回の試走は単独行。
プランと装備等は以下のとおり。

プラン
数馬バス停-都民の森-三頭の大滝
-35km地点-三頭山
-月夜見山第2駐車場-御前山-大ダワ-大竹山
-御岳山-日の出山-金比羅尾根-ゴール

延べ約40km。

装備
水2リットル
アミノバイタルプロ6袋
パワージェル7個
パワーバー4個
公認マップ
コンパス(SILVA 5 JET)
ペツル ミオXP
携帯電話
財布
帽子

服装
noname o-suits
パタゴニアのランパン
X-ソックス ラン スピードワン
モントレイル レオナディバイド
グレゴリー スティミュラス

数馬バス停に10時50分着。
この時点で天気は雲の合間に青空が見える、
といった程度の晴れ。
ストレッチをし、体をほぐして地図を片手に出発。

都民の森まで走り、さらに三頭の大滝を越えて
35キロ地点の尾根上に至る。暑い。

ここまでで1時間強。汗が滝のように滴り落ちる。
コンパスを取り出していつものスタイルでナヴィゲーション
しながら進む。飛ばしすぎぬよう、登りでは力をセーブして
歩く。ひたすら三頭山の頂上を目指す。

パワージェルは45分に1個の計算で水と一緒に摂取。
三頭山頂上でアミノバイタルを摂取。疲れはまだない。

2分程度休んで一気に激斜を駆け下りる。
なるほど、予習どおり、ジグザグの急勾配だ。
下りの走り方で大きく差がつきそうだと実感した。

月夜見山第2駐車場着。35キロ地点から64分。
本番ではすでにヘッドランプを着けて走っている頃だ。
止まらず広い急坂を下る。たぶん左側のほうが走りやすい。
ここは地面が固いので少しでもやわらかい場所を選ぶ。

小河内峠を経て惣岳山への登りでバテ始める。
筋肉も固く緊張し始め、時に攣りそうになる。下りでの筋肉への
負担が大きく、疲労も大きいため、それが蓄積されて徐々に
体を痛めつけていく。我慢の時間が続く。

御前山の非難小屋に10分のエスケープ。水を補給して
ストレッチ。かなり足に疲れが溜まっているのがわかる。
冷たい水を口に含むと体の芯からリフレッシュした気分になる。

ここまでで、数馬バス停から3時間経過。
山中は霧の中、雨が降り始める。

大ダワを通過し、大岳山へ。登りではもはや走れなくなる。
特に、大岳山直下の上りは急勾配で太ももをよっこいしょと
持ち上げて登る必要があり、一気にスピードが落ちる。
8分休憩。補給。

大岳山の下りに差し掛かるときに太ももが痙攣。
しばし立ち止まる。走って立ち止まり、走って立ち止まりを
繰り返しながら進む。

しかし、走り続けていると痙攣しないことがわかり、ノンストップで
進むことを決断する。もはや、少しでも止まるとすぐに筋肉が
硬直するくらいにまで疲れが溜まり始めていた。

とは言え、上半身のバランスは崩れることなく、心拍も一定で
あったため、上半身の推進力を利用して体を前に出すことができた。

御岳山着。月夜見山第2駐車場からここまでで
水補給時間とルートミスを除いて2時間21分。
当日はこれに三頭山までの登り35キロの疲労が加わる。はてさて。

気を取り直して日の出山へ向かう。下りで太ももに激痛が走る。
でも行くしかないので走り続ける。上半身が全くぶれずに安定していたのが救い。
日の出山への登りで爆歩き。

ようやく日の出山山頂に到達。時刻は午後4時。
晴れていれば、たぶん眺めがいいんだろうなあ、と思いつつ金比羅尾根へ向かう。
太ももの激痛は続く。学生時代の運動科学の授業を思い出した。

Sくん 「先生、足が痛くて痛くてこれ以上歩けないです。どうしたらいいでしょうか。」
O先生 「下半身が自分の体ではないと考えて歩いてみたらどうだろうか。」

その後、彼は競歩で世界選手権に出場するに至る。

・・・すると下りもガンガン走れるようになった。
適度に水を補給しつつ、上半身のバランスを保ちながら、横山さんのスライド走法で
(スピードは遅いながらも)下る。もうずいぶん山の中も暗くなってきた。

だらだらした登りと下りの繰り返し。
でも足が爆裂的に疲れている以外は快調だ。
楽しくてしかたがない。まだか、まだか、と思いながら延々と走る。

トラックの走る音が聞こえた、と思ったら、もうゴールだった。
辿り着いた瞬間に左足の脛の筋肉が硬直した。

御岳山からゴールまで1時間25分。
数馬バス停からゴールまでトータル6時間越えの試走であった。


さて、今回の試走を終えて思ったことを何点か。

・確実に補給を行うこと。疲れの度合いが全然違う。
・下りの走りが勝負を分ける。登りはみんなしんどい。下りでいかに飛ばせるか。
・前半いかに抑えて後半に疲れを残さないか。
・筋力が弱い。これでは全部持たない。今年は様子見で来年から記録を狙う。

以上より、今年初出場の目標
「レースのリズムをつかむ。きっちり補給をする。11時間以内完走。」

参考までに。
35km~CP2 1:04'12
CP2~CP3 2:21'14
CP3~GOAL 1:25'30

2 Comments:

At September 10, 2006 10:54 PM, Anonymous Anonymous said...

建築大会では会えなかったね、残念。
試走のタイムはまずまずですね。
絵はがきにもあった通り勝負ですな。

 
At September 11, 2006 12:57 AM, Blogger Nob said...

どもども。
大会は早々に抜け出したので。
円井さんに会いたかったです。

試走タイム、前半の登りが加わることを
考えると、ちょいびびってます。
前半でいかに自分の走りを堅持できるかが
勝負だと思っています。

お手合わせよろしくです。

 

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